防災の日の古都小,停電の一日。

  9月になりました。朝は台風由来の蒸し暑い空気の中を古都っ子たちが登校してきました。今日から新しい教科書が配付されます。学習が始まる前,各学年ごとの教科書受け取りで一日が始まりました。3年生が並んで教科書の受け取りをしていました。

 午前10時頃より薄曇りだった空がにわかに曇り,ものすごい雷雨となりました。雨は次第に激しくなり何度かの停電の後,古都地区はついに停電状態になってしまいました。待てども待てども停電は復旧しない状態が続きました。
 エアコンや電灯が使えない状態でしたが,各教室では子どもたちが静かに学習や活動に取り組んでいました。大きな雷の音がすることもありましたが,1年生はとても落ち着いて学習に取り組んでいました。
 3年生は仕上がっていなかった係のポスターを作るなど,室内で静かに係の活動をしていました。
 停電は給食の時間になっても復旧しませんでした。冷房の効かない暑い給食室で,栄養士や調理員の先生方が給食を作ってくださいました。また給食リフトが動かないので,階段を使って給食を運ばなくてはなりません。1学期に取り組んだ非常時の給食運搬の訓練が役立ちました。4階まで上り下りが必要な5,6年生は準備や片付けが大変でした。

 水道水の給水タンクの蓄えが尽きて水道が使えず,「これは緊急時の引き渡しで下校もやむを得ないか?」と相談していたところで停電が復旧し,何とか事なきを得ました。
 奇しくも,9月1日は防災の日です。台風,地震,豪雨等の災害はいつ起こるか分かりません。わずか3時間ほどの停電でさえ,電気に頼り切っている生活の脆さを身をもって体感した一日でした。日頃から災害に対する意識を高めておく必要を痛感する一日となりました。