社会福祉協議会の方をお招きして(4年総合)

 岡山市社会福祉協議会の方を講師にお迎えし4年生が車いす体験とアイマスク体験をしました。障害のある方が実際の生活の中で直面する状況や,それを介助する人が具体的にどう行動すればよいかを疑似体験し,バリアフリー社会の実現に向けて大切なことを考えます。

 まず車いす体験から始めました。車いすの仕組みや特性について教えていただいた後,実際に車いすを使う人,介助する人に分かれて実習をしました。


 体育館で車いすを動かしてみました。平らな場所では楽に動かすことができましたが,マットなどで作った小さな段差があるだけで,移動に力が必要になることが分かりました。
 社会福祉協議会の人にアドバイスをしてもらいながら取り組んでいます。いすを動かすときには,介助する人が「動かしますよ。」「段差があるので持ち上げますよ。」など,前もって伝えることで,車いすの人が怖くないように気をつけることなどが分かりました。また,車いすの方が高いところに手が届かない時に声をかけるような気配りが大切だと教えていただきました。
 後半はアイマスクを付けて町の中にある段差や障害物を再現したコースを歩くことで,目の不自由な方が移動するときの難しさや介助をする際のポイントについて学習しました。足下が見えないとちょっとした段差でつまずいたり,障害物にぶつかったりします。日ごろなにげなく通行したりしているところでも,歩きにくい場所や危険な場所があることに気づくことができました。
 学習の最後で振り返りをしました。社会には足の不自由な方や目の不自由な方が移動するとき困ることが多いこと,しかし,それらを解決するための多くの施設や手段があることを確かめました。
 また,最も大切なことは「相手への思いやりと信頼」ということを教えていただいたことが心に残りました。学習した子どもたちからは「どんな立場の人にも優しい気持ちで接する大切さが分かりました。」という意見が聞かれました。教えていただいたことをこれからの生活に生かしていければと思います。
 ご指導いただいた岡山市社会福祉協議会の皆様,本当にありがとうございました。