9月の参観日を実施しました。各学年の子どもたちの実態に応じ,人権教育に関わる内容の授業を公開しました。
1年生は「こまったときにともだちにどうつたえるかかんがえよう」というテーマで学習をしました。「ちくちくことばはだめだよ。」「じゃあ,どんな風に言ったらいいかな?」先生と役割演技をしながら,友達への声のかけ方を考えました。
役割演技をした後で登場人物が行動を変えた理由を考えました。言い方次第で相手の気持ちが変わることが分かり,「ふわふわことばで話そう。」という意見が出されました。やさしい言葉かけの大切さがよく分かりました。 2年生は「自分のいいところや友だちのよいところを見つけよう」というめあてで学習していました。「自分のいいところ?」と問われてもすぐには答えられないものです。でも,友達から自分のよいところをたくさん教えてもらうことができ,改めて自分のよさに気付くことができた人がいました。
3年生は「自分の考えや思いを伝えるときに大切なことを考えよう」というテーマで話し合いました。「話す」「書く」「ネットに書き込む」といった具体的な場面を元に,登場人物が発した言葉や表現の何が問題だったかを考えました。自分の言葉や表現が相手にどのように伝わるかいつも気をつけることが大切だと分かりました。
4年生は「大切な友達について考えよう」というめあてで学習しました。まず,自分が考えるよい友達とはどんなものかを一人ひとり考えました。そして,グループの中で共通する意見を4つに絞って発表しました。「困ったとき助けてくれる」「なんでも話せる」「やさしい」などの意見が多く出されていました。相手に接するときの大切さについて振り返ることができました。
5年生は「あっていいちがい」と「あってはいけないちがい」について考えようというテーマで学習をしました。「うちはお父さんが料理を作る」「車いすの人が旅行で移動できない場所がある」等のいろいろな事例を考えることを通じて,「その人が差別や不公平だと感じることは,あってはいけないものだ。」という意見をまとめることができました。
6年生は「目の前にいない相手にきちんと伝えるにはどうしたらいいのだろう」というめあてで,SNSなど文字でやり取りをする際に起こる行き違いについて考えていました。スマホなどでメッセージをやり取りをすることは日常化していますが,ちょっとした言い回しで,伝えようとした意図が伝わらなかったり,別の意味に解釈されしまったりすることがあります。送る前に文面を見直し,慎重に言葉を選ぶ大切さについて考えることができました。
参観授業後の懇談会では,保護者の方々に身近な人権課題について話し合っていただくことができました。お忙しい中,ご来校いただきありがとうございました。