歴史たんけんに行きました(6年総合)

 6年生は総合的な学習の時間に古都地区の「歴史探検」に行きました。藤井地区や鉄地区など,古くからの建物や歴史的な遺構が残る場所を訪問し,身近なれるさとの歴史を知る活動です。
 藤井地区には江戸時代には山陽街道の宿場がありました。旅をする多くの人々が休む宿が通りに並んでいたそうです。今もなおその時代の建物が一部残っている場所もあります。北側の山には戦国時代には藤井城という城があり,守りを固めるための堀や土塁の遺構が山際に残っています。
 藤井と鉄の間の総社八幡宮に上がると,南側に古都の眺望が開けます。目の前を山陽新幹線,JR山陽本線,旧国道2号線と西日本の大動脈が貫く場所です。古都地区は昔から東西交通の重要な場所であったことが分かりました。
 鉄には安国寺というお寺の跡が残ります。室町時代,南北朝時代に乱れた世の中の平安を願って,足利尊氏が全国各地に作ったお寺の一つです。しかし,室町時代に時代に続いた応仁の乱によって消失してしまいました。かつての人気アニメ「一休さん」が修行していたの京都の安国寺も同じように戦乱で焼失しています。
 安国寺の近くの鉄公園に行きました。ここにもかつてはお寺があったそうです。しかし,そのお寺は廃れて廃墟となりました。鉄地域の方々が岡山市の協力を得て,みんなが集うことができる公園として整備したのだそうです。公園の周りを散策すると,昔のお寺の瓦がたくさん落ちていました。まさに古都地区の歴史探検です。
 続いて鉄地区で140年以上も続く羽原醤油を訪問しました。醤油を作る蔵の中を見学させていただいています。蔵の中は醤油のよい香りが漂い不思議な雰囲気が漂っていました。2m近い深さの木桶をのぞかせてもらっています。年季の入った木桶が所狭しと並んでいて,立派な木桶を使って手間暇をかけて醤油づくりをしている様子が分かりました。
 羽原醤油さんのご厚意で,醤油の味見をさせてもらいました。風味豊かで甘辛い醤油の味にみんな大満足でした。
 見学を通じて,自分たちが暮らす郷土に,古くから伝わるいろいろなものがあることが分かりました。6年生の子どもたちは,初めて知ったことがたくさんあったそうです。身近な場所で見つけた気づきを大切にし,さらに追究できるといいですね。